2011. 06/19 (日)
窓に隔てられた親子…。
【風友は3歳8ヶ月・暁希は1歳5ヶ月と2日】
今日は、大変な事がありました…。
…突然ですが、
これは、我が家の窓の鍵です。
一度閉めると、自動的にロックがかかり、
開けるには、
矢印のつまみを一度上に押し上げてからでないと、開かない仕組みになっています。

…事件が起きたその時、
旦那さんはフットサルの大会に出かけていて、不在でした。
風友と暁希も、それぞれ楽しそうにおもちゃで遊んでいたので、
あたしは、
バルコニーに出て、朝顔に肥料をあげる事にしました。
「…あかちゃん、外に出ちゃダメだよ?」
暁希が窓の方に寄ってきたので、
あたしは、外からゆっくりと窓を閉めました。
そして…、
肥料をまき終えて、
窓を開けて中に入ろうとしたら…、
「……?」
……窓が開かない。
…あたしは、目を疑いました。
…外からでもハッキリと見える。
完全に、
窓に鍵がかかっていたんです!
『…まさか…』
…窓越しには、
アイロン台に登って、不思議そうにあたしを見ている暁希…。
どうやら暁希が、
鍵をいじって、閉めてしまったようでした。
『…どうしよう…、入れない!』
…外の湿度が、急に体にまとわりつくのを感じました。
「…かざ、かざ!」
…あたしは窓越しに、祈る思いで風友を呼んだ。
やがて風友が窓越しに現れると…、
「かざ、あのね…!」
あたしの話を聞く前に、事態を飲み込んだのか、
風友は早速、上を向いていた鍵のつまみに手を掛けた。
だけど…、
『あれ?開かない…!』
…そう言うかのように、表情を曇らせた。
そう…。
いつものあたしの見よう見まねで鍵を開けようとしているけれど、
ロックの解除の仕方なんて、風友はもちろん知らない。
判っていた事だった。
「…かざちゃん、それだけじゃ開かないの。…右の方にちいさな四角があるでしょ?それを上にあげて…」
あたしは、どう説明しようかと一生懸命に考えた。
でも…、うまく伝えられない…。
風友はがむしゃらになって、
何度もつまみに手を掛けては、鍵を下ろそうとしている。
その顔は次第に泣き顔に変わり、
『出来ないよ…!』
2重ガラスの向こうから、
泣き声にまじった、そんな遠い声があたしに届いた。
…なんとか、出来ないものかと考えた…。
庭に飛び降りようかと、バルコニーから下を覗いたけれど、
それは、予想外の高さだった。
(我が家は基礎もやけに高いんです…)
「…じゃあ、ママの電話もってきてくれる?!」
…合い鍵を持っている旦那さんに連絡が取れないかと思い、
携帯を、窓越しに持ってきてもらった。
けれど…、
窓越しの、泣いている風友に操作をさせるのは…、
あまりにも不可能だった。
このままでは、どうしようもない…。
…窓一枚隔てて、不安がる子供たち。
夕方までこのままでいられる筈がない。
なんとかしなければ…!
…あたしは意を決した。
「…かざちゃんが開けてくれないと、ママ入れないの。…頑張って、かざなら出来るよ!」
窓越しの風友に聞こえるように、声を張り上げて伝えた。
風友を落ち着かせて、
解るように、ていねいに伝えれば、
きっと開けられるはず…!
…風友も、あたしの話を聞こうと一生懸命になっていた。
泣くのをガマンして、懸命に鍵に手を掛ける。
そんな風友に少しでも伝わるように、
あたしも頑張った。
『…そのお手々、もっと右に持っていって』
『そこに四角い、あめ玉みたいなのがあるのわかる?』
『かざちゃん…ごめんね、それは今動かしても動かないんだよ』
…けれど、やっぱり伝わらない。
…でも…、
諦めたらダメ!
…何度もベソをかきながら、風友も頑張ってくれた。
すると、とうとう…。
「…そこ!上に動くでしょ!?」
位置的に、風友の手がロックを解除するのが解った。
鍵のつまみが、
今度こそ、ゆっくりと下がる…。
「…開いたーー…!!!」
…大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、
夢のようだった。
窓が開くと同時に、あたしは風友を抱きしめる。
「よく出来たね、よく出来たね…」
…思いっきり誉めた。
本当に嬉しかった…。
…今までは、
泣いてしまうと、
『出来ない』と諦めることが多かった風友。
だけど、今日は諦めなかった。
その事が、何より嬉しかった…。
…窓の前に、アイロン台がありますよね。
すべての原因は、これでした…。
(すぐに片付けました!。。)

だけど今日は、風友がいて本当に良かったです。
もし平日で、暁希しかいなかったら…。
あたしは、本当にバルコニーから飛び降りるしかなかったんですよね。。
(そしてご近所さんに電話を借りて、合い鍵を持っている旦那さんや母に来てもらう…)
↑その間、暁希はずっと泣いていそう!
これからは、窓、気を付けなくちゃ…。
…今日ばかりは、
風友を、一日中誉めていました。
父の日に、
いっぱい頑張った、風友です…☆
大変な思いをしたせいか、しばらくはボーっとしていましたが、
お昼には、笑顔が戻ってきました…☆。。
(そして鍵を閉めちゃった暁希です…☆)

Posted by anan at 10:21
