小さい頃に乗っていた三輪車と、先日、とうとうお別れをしました…。


写真は、お別れする前、最後に三輪車に乗った二人です。



…元々は、親友の子供たちが乗って遊んでいた、可愛い三輪車でした。

何年も、ずっと我が家のすみっこで子供たちの成長を見守ってくれて、

本当に、どうもありがとう…。


最後のこの日に、
大きくなった二人が乗って、重たい思いをさせてしまって、ごめんね…。

…とうとうお別れの時。

市のクリーンセンターに置き去りにされた三輪車を見て、

あたしはつい、

「三輪車、皆に置いていかれて、きっと泣いているね…」

と、呟いてしまいました。


すると、その言葉に、

今の今まで元気にしていた暁希が、急に号泣してしまいました。


…わんわん、わんわん、

嗚咽をあげながら泣く暁希。


たまらず抱き寄せましたが、

しばらく泣き止みませんでした。



「ごめんね、ママ、悲しくなるようなこと言って、ごめんね…」


あたしは寂しくて、つい、暁希を巻き込んでしまった。


「あかつき、何泣いてんだよ！よえーやつだな！」

…冷たくいい放つ風友が、こんな言い方をする時は、

彼も、同じく悲しいから。



二人を悲しませてしまった、と、後悔をするあたしでしたが、

子供たちに、三輪車とのお別れを悲しく思う心があった事、

それが、ほんの少し、嬉しかったです。



…子供たちのこの気持ちと引き換えに、

思い出の品物と、またひとつさよならをしました。



物とは、いつかお別れをしなければならないけれど、


心の中の気持ちと思い出は、すべて抱えて、

これからも、歩んで行きたいです…☆



暁希、泣かせてしまって、ごめんね…。