【風友は1歳4ヶ月と1日】

今日は風友を連れて、旦那さんと『あの場所』に行って来ました…☆

それは、風友があたしのおなかで過ごした最後の日。

陣痛が来た日の昼間に行った、人工の山がある隣市の公園です☆

「…かざちゃんも、一緒に登ってみる？」

推定200段はあろうかという石の階段の登り口に立つと、
旦那さんに片手を引かれたまま、風友は嬉しそうに顔をほころばせた。

…階段が、大好きな風友☆

もちろん全部は登れないけれど、

要所要所で旦那さんに抱かれながら、
最後は頑張って、自分のあんよで上まで登りきりました…☆

「…ほらかざちゃん、てっぺんだ！」

…てっぺんに立つと、
あたしはこれから陣痛に挑もうとする、あの日の事を思い出した。

「懐かしいな…」

おなかの我が子が無事に産まれて、育って、
こうして今度は自分のあんよでここに戻って来るなんて…。

想像できた？

…素晴らしいことだよね…。

「…ぅわぷ！」

風が強くて、あたしは思わず目を細めた。

そんなあたしを振り返りもせず、
風友は、風を切ってはるか眼下の地平線に向かって突き進む。

「…かざ！転げ落ちるよ！」

慌てて風友を抑止しながらも、とても幸せそうな旦那さん☆。。

「…ね、写真撮ろ！」

あたしたちは、記念に三人で写真をパチリ☆

暖かくなったら、きっと、また来ようね…！☆