2009. 02/19 (木)
『ママ!』
【風友は1歳4ヶ月と5日】
昨日、お義姉さんへの誕生日プレゼントを買いに行った時のこと。
風友と二人で出かけたのですが、
あたしは初めて…(かな?)、
風友と、はぐれてしまったんです。
「…あぁ!かざちゃん!ぐちゃぐちゃにしないで…!!」
おしゃれで細身のお義姉さん☆に、可愛い柄タイツを選んでいた時。
そこらをうろちょろする風友が片っ端から商品を落としてぐちゃぐちゃにするので、
あたしは、ほとほと困り果てていました。。
「わかった…じゃあママ本気で選んじゃうから、少しだけじっとしてて!」
こりゃ早く決めなきゃと、あたしは一瞬だけタイツに専念!
…すると…、
「…かざ?」
すぐそこにいると思っていた…風友の姿がない。
「…かざちゃん…?」
見通しのいい通路に出てみたけれど…、いない。
…やだ、どうしよう!
あたしは体中を目にして風友を探す。
店内の通路は細く、カラフルな衣料品が視界を妨げる。
どうしよう、どうしよう…、
もしドアを出て、駐車場に出ていってしまっていたら…!
大きな声で名前を呼ぼうと思ったけれど、なぜか声が出せなかった。
いつも、外では勝手にひょこひょこと歩いて行ってしまう風友。
時おり隠れて様子を見ていたこともあったけど、
あたしがいなくとも不安になって泣き出すことは一度もなかった。
だけど今日は…、
もしかしたら、泣いているかもしれない…。
早く…、
早く見つけて、抱き上げたいよ…!
…まるであたしの方が迷子になったかのように戸惑っていると…、
「……ママ!」
ふいに、
背後の低い位置から、大きなあの声があたしを呼んだ。
あたしはたった今通り過ぎた通路を確かめる。
「かざちゃん…!!!」
見るとそこには、
頬を赤らめた風友が眉を固め、じっと立ちつくしていた。
「良かった…おいで…!」
言うよりも早く手を広げると、
風友は、小走りであたしの両の手の間に収まる。
「…ごめんね…、ママを呼んでくれてありがとう…」
…もう離さないとばかりに抱きしめる。
本当はママが呼んであげなくちゃならなかったのに。
風友の方が、しっかりさんだね…。
…普段はあたしを置いて、どこまでも歩いていってしまう風友が、
こうして、『ママ』と呼び止めてくれた事。
そのひとつが、こんなにも嬉しい…。
…風友が、あたしを見て得意げに微笑む☆
春も、すぐそこに来ているようです…☆
Posted by anan at 17:17
