2009. 04/03 (金)
また手を離れて
【風友は1歳5ヶ月と20日】
夜中、あたしは涙が止まらなかった。
今まで眠る時はあたしを必要としていた風友が、
旦那さんを選んで、眠ったんです。
『…良かったね』
笑顔でそう伝えるのがどれだけ苦しかったか、旦那さんは知らない。
またひとつ、
『ママだけの特権』が消えてしまった。
…風友はいつだって、ママ無しでも楽しそうにしているけれど、
『ママ、ママ』と、もっとあたしに甘えて欲しい。
『ママが一番だよ』と、態度に表して欲しいと願うのは…間違った事なのかな。
風友が新生児の頃はそれこそ夜もろくに眠れなくて、
つい最近も、自分に掛ける分のふとんまで寄せ集めて風友の体を暖めていたのに。
ゆうべは、『おいで』と言う事も出来ず、
ただじっと、風友が旦那さんの胸の中で眠りに落ちてゆくのを見ているしかなかった。
それはおっぱいを離した時と同じ。
同じに、悲しかった…。
「…風友を、取らないで………」
自分でも情けないと思う。
泣きながら、思わずそう言ったら、
旦那さんはあたしを蔑んだ。
「…お前、何言ってんの?」
旦那さんの返答を受け止める。
…でも、仕方ないよ。
風友が離れていくたびに、母親のあたしが身を斬られる思いをしていることをこの人は知らない。
胸が痛くて苦しくて、
涙にして流してやらないと、あたしはここにいられそうもないんだもの。
…ダメな母親だよね。
風友の成長を、いつだってこうして喜べないでいる。
子供を遠くに感じてしまうなんて。
本当に、情けないです。
Posted by anan at 14:12
