2009. 01/18 (日)
豊かな島での思い出☆2
【→昨日の続き】
「タイヤ…バースト!!!」
今思うと、バーストは適切ではなかったのか、
「…バースト…!?!?」
女性は、驚きおののいた。
そして大声で誰かを呼ぶと、
数軒あるうちの一軒の家から、
ペンキだらけのTシャツを着たおじさんと息子さん(?)が現れた。
おじさんは女性から二言三言話を聞くと、ポンポン、とあたしの肩をたたく。
多分、大丈夫だよ、と言ってくれたのかな?
あたしは、ホッと胸をなで下ろした。
…その後は、男の人の世界。
おじさんは息子さんに指示を出すと、
家から工具を運び、
固く締まったボルトを力いっぱい外し、
林の土の上に横たわってまでして、パンクしたタイヤを取り替えていった。
…そして、
その一部始見ていたあたしは、
申し訳ない気持ちと感謝の気持ち、そして…感動でいっぱいだった。
初めて会った、それもオープンカーに乗って浮かれていた観光客に対して、
当たり前の事かもしれないけど、
この人たちは、こんなに一生懸命になってくれているんだ…。
「…よし、OKだ!(英語)」
…すべてを終えると、
おじさんと息子さんは、旦那さんと笑顔でハイタッチや握手を交わした。
タイヤひとつ取り替えただけなのに、
まるで、長い長い現場作業を終えたかのような感動がそこにはあった。
…同時に、
あたしは、この感謝の気持ちを伝える英語力がないことを、心から悔やんだ。
握手を交わしながら、
「サンキュー、サンキュー…」
…って、
これしか言えないなんて…。
だからせめて…。
あたしたちの大切なもの、
例えば日本のお菓子や何かを持っていれば渡したかったんだけど…、
カバンには、何もなくて。
これも、今思うと失礼だったかな。
「ウィー、ハブ、ナッシング」
あたしは、50ドルを息子さんに手渡そうとした。
…だけど、受け取るはずもなく、
息子さんはニコニコと笑い、
「二人でディナーでも食べなよ」
と、あたしに言った。
(ディナーだけハッキリ聞き取れたんです)
本当に、本当に素敵な人たち。
…このハプニングは、今思い返せばとっても幸運だったと思うんです。
新婚旅行最後の夜に、
あたしたちはこの豊かな太平洋の真ん中の島で、
人と人との隔たりない、人間ならではのあたたかさに触れることが出来たんだから…。
いつか、風友にも話したい☆
…最高の、思い出です!☆
Posted by anan at 00:49
