2010. 11/22 (月)
ごめんね、本当にごめんね…。
【風友は3歳1ヶ月・暁希は生後10ヶ月と5日】
今日は、本当に本当に…。
暁希に、可哀想な思いをさせてしまいました…。
…実家で夕飯を食べることになっていたので、
夕方には、あたしと子供たちで実家でくつろいでいたのですが、
暁希に、ハイハイン(溶けやすい赤ちゃん用のおせんべいです)を食べさせながら、
風友の相手をしていた、
その時…、
急に暁希が、
『ゴホゴホッ…!』と、
咳こみ始めたんです。
「暁希、大丈夫…!?」
…せんべいの破片が喉に引っかかったのかな、と、
その時は思いました。
目を離した一瞬で、
暁希は、大量のおせんべいを口に押し込んだようなんです。
「暁希…、暁希…!?」
…あたしと母は、慌てて暁希の状況を確認しようとしたけれど、
あたしより早く駆け寄った母の両手の中に、
暁希はお座りをしたまま、大量のおせんべいを戻してしまいました。
…そしてまたすぐに、咳こみ始める。
引っかかったせんべいが取れないのか、
気管に入ってしまったのか、
あたしに判るはずもなく…、
『…どうしよう、どうしたら楽にしてあげられるんだろう…!』
ただただ背中を夢中でさすりながら、
なぜ、目を離してしまったんだろうと悔やんだ。
…やがて、何度か吐いた後、
やっと暁希は、落ち着きを取り戻したのですが…、
「…暁希の様子がおかしいの…!早く帰って来て!」
…あたしが車で旦那さんを駅まで迎えに行った少しの間に、
暁希は、急変したようなんです。
…母の電話に急いで実家に戻ると、
暁希は母に抱かれながら、
汗をいっぱいかき、真っ赤な顔をして泣き叫んでいた。
「暁希…!」
母から暁希を受け取り胸に抱くと、
あたしはそのまま、洗面所に向かった。
鏡が大好きな暁希。
祈るような気持ちだった。
「…体を仰け反らしてね、見ていられない程に苦しがってたんだよ…。また吐いたし、おかしい…。病院行った方がいいかも…」
…涙目で話す母の声を頷きながら聞く。
どんなにか、辛かったろう…。
すると…、
暁希もやがて泣き止み、
あたしにもたれかかりながら…、鏡の中の自分を眺め始めていた。
そう…。
やっと…、やっと落ち着いたように見えたんです…。
…すると、
あたしの目に、何かがとまった。
「……何これ……」
あたしの胸元に、
濡れて光る、ビニールのようなもの…。
「…これ…まさか…」
それは、暁希が食べた、せんべいのビニール袋の切れ端だった。
…あたしは…、
すべてを理解して、
改めて事の重大さに気付いた。
「…暁希、……これを飲み込んだんだ…」
嘔吐して、暁希の口元に付いていたものが、
あたしの胸元に付着したんだと思うんです。
…そう。
暁希のちいさな体は、
喉に引っかかったビニール片を、必死の思いで吐きだしたんです。
…幸いにもそれ以後、
暁希は完全に落ち着きましたが、
切れ端は一部が鋭角に尖っていて、
どんなに痛く、苦しかったろうと思うと、
あたしは自分の落ち度が憎くて情けなくて、
そして怖くなりました。
…今はこうして暁希が必死で吐き出してくれたけれど、
もし出てこなかったら…、病院で吸引をしなければならなかったし、
最悪、窒素してしまう可能性もありますよね。
あたしが、個包装のビニールの切れ端をきちんとゴミ箱に入れなかったばかりに、
暁希を、こんな危険な目に合わせてしまったんです…。
…あたしはいつも、
危機感が薄いような気がするんです。
『危ないな』と思うより、
『大丈夫だろう』と思ってしまうんです。
…ダメですよね。
今日ばかりは、本当に自分で反省しなければと、
そう痛感しました…。
ごめんね…。
ごめんね、ごめんね暁希。
至らないママで、本当にごめんね。
しっかりしなきゃね…。
…記事上の写真は、ビニール片を吐き出した後の暁希です。
今は、すっかりと穏やかに寝息を立てていますので、
皆さま、心配なさらないでくださいね…。。
Posted by anan at 23:47
