2012. 03/16 (金)
大腸内視鏡検査、その2
【→前日の日記の続きです】
病院に着くと、すぐに『検査着に着替えてください』と言われ、
カーテンで仕切られた、ソファー付きの一畳ほどの空間に通されました。
『回復室』と書かれてあるここには、そんな空間が10個くらい設けられていて、
鎮痛剤を使用して、胃や大腸の内視鏡検査をした後に、
患者さんが、2時間ほどここでゆっくりと休むことができるようです。
(ぼうっとするお薬なので、2時間は車を運転できないようです)
この部屋はとても陽当たりが良くて、
去年、胃カメラをした時、
あたしも、ここでウトウトと眠ってしまったことを覚えています…☆
…さて、
検査着に着替える時、
事前に知ってはいたけれど、驚いたことがありました!
下着を脱いで、検査用のパンツ…というか、ひざ丈くらいの紙製のハーフパンツを履くのですが、
どっちが前か後ろか…手がかりを探していたら…、
片側に、おおきな割れ目を見つけました!☆
これはもう…、
こっちがお尻側だよね…。
(パンツを脱がなくても検査ができるんなんてすてき)
そして…、
もし、ポリープがあった際には、電気メスを使用して切除するとのことで、
金目のものは一切身に付けないように、とのことでした。
なので、ブラジャーもはずしましたが、
(ホックがあるから)
ブラカップ付きのキャミなんかを着て来たら良かったな…と、少し後悔しました…。
(持ってないけど…)←持ってないんかい…
…間もなく、血圧を測り、
左腕に、鎮痛剤を入れるための点滴のラインを確保し、
肩に、腸の動きを止める注射を打ちました。
「少し痛いですよ〜」
とのことでしたが、
まったく痛みがないな…と思っていたら、
やがて、『ズーン…』とした思い鈍痛が始まり、
ぐりぐりと、そこをマッサージされました。
(結果的に少し痛かったです。。)
そして…、
「では、検査室に行きましょう!」
…え?
なんと!!
病院に着いてから、20分足らずで検査室に入ることになりました!!!
こんなに早いなんて、ビックリです。。
…でもでも、待ち時間が長いと緊張してしまうので、この方がいいかな…なんて考えているうちに、
「こちらに横になってくださいねー」
検査台に横向きに寝るよう指示され、
指先に、酸素濃度を測る装置が付けられ、
「大腸カメラは初めてですよね?」
なんて問いに、
「はい…、緊張します…」
なんて答えていたら…、
「○○○さんですね〜」
…先生が入ってきました!
…と、同時に、少し驚くあたし。
検査担当は、おなじみの院長先生ではなく、女医さんでした。
(女医を希望しますか?と予約時に聞かれたのですが、特に大丈夫です、と答えていました)
でも…、先生が同性だと、少し安心感があるから不思議です。
「…よろしくおねがいします」
あたしは、緊張でドキドキする胸を押さえながら挨拶をしましたが、
意識はもう…、
頭上に見える、大きな機械やら長い管やらに集中して、
とてもとても、落ち着きませんでした。
まさに、まな板の上のコイ状態です!
「○○さんは、鎮痛剤希望でしたよね…、では今から点滴に眠くなる薬入れて行きますね」
…先生の言葉に、頷きました。
…そう、あたしは、鎮痛剤の使用を希望したんです。
(どちらにするか、予約時に聞かれます)
『眠っているうちに検査が終わりますよ!』と聞いて、
その方が絶対にいいな…、と思って。
…。
…。
…けれど…、
…あれ?
眠くならない…。
目の前が揺れて、
頭が、フラフラするのは解りました。
でも、どうしよう、なんて思っていたら…、
…。
…多分、ここで、一度意識が落ちたのかな?
再び気付いたら、部屋が暗くなっていて、
お尻に、カメラが入るのが判りました。
鎮痛剤のおかげかもしれませんが、
入る瞬間、痛みはなかったです。
…そして、再びここからは覚えています。
気付くと、横向きから仰向けに体勢を変えられていて、
左足が、右足の上に組まれていました。
(逆だったかもしれません)
…事前に、検査の工程はネットで調べていました。
まず、カメラを入れ、S状結腸を通り、盲腸まで辿り着く。
そこからカメラを抜きつつ、
空気を入れて、腸を押し広げながら観察して行くようです。
『痛い』と悪評の高い検査のようで、
中でも特に、開腹手術の経験があったり、子宮内膜症があると、
腸が癒着しているため、強い痛みを感じることもあるそうです。
…その痛みですが…、
鎮痛剤を入れていたため、参考にならないかもしれませんが、
妊娠経験者の感覚で言うと、
下腹部に、ものすごく激しい胎動を絶え間なく感じる感じです。
重い、重い、鈍痛がずっと襲っていました。
…けれど突然、
一段階も二段階も強い、刺すような痛みが左わき腹に走りました!
あたしが思わず体を丸めると、
「ごめんね…、あなたの腸長いから…もう少しですよ」
先生が、すかざず励ましてくれました。
…知らなかった…。
あたしの腸、長いんだ…なんて思っていたら、
「こちらにもモニターありますから、良かったら見てみてくださいね」
と、看護婦さんに言われました。
…言われるまま、見てみると…、
右側のモニターには、確かにあたしの腸壁らしきものが映っていて、
時々、シュワッとゆう音とともに、泡のような物が画面いっぱいに広がっていました。
(後で解りましたが、観察のために粘液を洗浄していたようです)
それが、七色でキレイで…。
しばらく眺めていたような気もしますが、
ここから、多分また意識が落ちて…、
…再び気付いたのは、
腸に空気を入れながら、カメラを抜きつつ観察している段階だったと思うんです。
『…空気を入れて、腸を膨らませながら観察するので、おならがしたくなったら我慢しないでしてくださいね!我慢すると辛いですよ』
と、処置前に言われたのを、後で思い出しました。
多分、腸の中の空気が、おしりを圧迫していたんですね。
長い間、嫌な苦痛と耐えがたい違和感を感じていました。
「もうすこしですからね…」
先生の声を聞きながら、
早く終われ…、早く終われ…、と、
朦朧とする意識の中で繰り返していました。
すると…、
「お疲れさまでしたー」
…看護婦さんに上体を起こされて目が覚めると、
いつしか、検査室の電気が点き、先生もいなくなっていました。
「…終わったんですね…」
あたしは、安堵して立ち上がろうとしましたが、
鎮痛剤のせいでフラフラして、
看護婦さんの支えなしでは歩けず、
手を借りながら、回復室のソファーに腰を下ろしました。
…終わった…。
鎮痛剤のおかげか、
思ったよりも痛くなかったけれど、
(ネットでは、それなりの覚悟が必要!とか、いろいろ書かれていたんです。。)
それよりも…、
「眠ったままなんて聞いたのに…、目が覚めちゃったよ…」
率直な感想を、誰にも聞かれないように呟きました…。。
…回復室で、少し眠ったあたしは、
1時間ほど経った時に、
「…あ、○○さん起きてますねー、では…点滴を抜きますので、その後洋服に着替えていただいて結構ですよ」
と、看護婦さんに言われて、帰りの身支度を始めました。
…約1週間、不安だったけれど…、
いよいよ、結果が判る時が来たんだ…。
…名前を呼ばれて、診察室に入る。
すると今度は、院長先生が座っていました。
「…検査は大丈夫でしたか?鎮痛剤効かなかったみたいですね」
「…はい…、でも、思ったより痛くありませんでした」
「安定剤とか普段飲んでます?」
「いえ…飲んでません」
「じゃあ、効きにくい体質なのかな…」
ざっと、鎮痛剤が効かなかった話をしたあとは、
ついに結果が…、
「…腸が長いようですね」
…と思ったら、腸が長いとゆう話でした。。
「腸が長い分、お腹も張りやすくなるんでしょうね、…そして、結果としましては…」
あたしは、先生の目線を追って、
デスクに貼り出された自分の内視鏡写真を見つめました。
「…とてもいい状態です。ポリープなどもなく、炎症も見られません。一番いいです。…これからも、2年おきくらいに検査を受けられるといいと思いますよ」
…!!
「本当ですか…?」
良かった…!
…きっと、少なくとも炎症は起きているような気がしていたので、
本当に、本当に、安心しました…。
…家に帰ると、
まず、暁希を見ていてくれた父に、異常がなかったことを報告しました。
父も何年か前に大腸内視鏡検査を受けた事があり、
二人で、検査の話で盛り上がり(?)ました。
やはり父も、事前処置の下剤を飲みきることが辛かったそうで、
ほかの患者さん達と一緒に、廊下に座りながら飲まされた!と言って笑っていました…☆。。
…やがて、用事を終えた母も駆け付けてくれて、
(当初は風友の帰りの時間までに、あたしが帰れないと思っていたんです)
父と母と一緒に、風友の帰りを待ちました。
「…ママ、じぃじ、ばぁば、ただいま☆」
幼稚園から帰った風友は、
じぃじとばぁばの前で、うれしそうにおやつを食べました。
…今日の検査のために、
協力してくれた旦那さんやじぃじとばぁば、本当にありがとう…。
そしてお義母さんも、お義父さんもありがとう。
ぜひ暁希を見てあげるよ、と、協力を望んでくれたこと、
あたし、心から嬉しかったです…。
検査を受けた感想としては、
『思ったよりも怖くなかったし、痛くなかった』です。
(ただし鎮痛剤を使用しました。。)
何より、診てもらえた安心感があります。
…病気が見つかったらどうしよう…、とゆう不安はたくさんありました。
けれど、
自分の体の中で起こっている事を知らないよりも、
もし発見されれば、その分治療も早く出来るので、
あたしはこれからも、定期的に検査を受けて行こう、と思っています…。
来年は、乳がん、子宮がん検診にきちんと行かなくちゃね!
…昨日今日と、検査についての描写の記事を、長々とすみませんでした。
けれどあたしも、沢山の方のブログで検査の知識を得たので、
この経験談も、どなたかのお役に立てれば…と思いました。
…数日前の暁希です。
ママ、頑張ったよ…☆

Posted by anan at 17:30
